「生きる技法」を読んで

自立とは

 

「助けてください」と言えたとき、人は自立している。

「自立」という言葉の

新しい側面を見た。

この「生きる技法」を読んでそんな感想を持ちました。

 

著者の安富歩さんは

女装家の東京大学東洋文化研究所教授

1963年生まれで、京都大学から都市銀行へ入り

バリバリのエリートコースを歩んできた方。

 

この本の中に安富さんご自身が

ありのままの自分で

自由に生きるまでの過程も書かれています。

 

安富さんの公開講座の動画

「道」とは何か? :

『論語』と『老子』の世界観」ー東洋文化研究所公開講座 2017 「アジアの知」

 

最初、ちょっと覗いてみよう

と思っていたのですが

どんどん話に引き込まれていきます。

 

力が入ってなくて

押し付けないし、わかりやすい。

奥が深くて 面白い。

すっかりファンになってしまいました。

 

 

さて 「生きる技法」の本ですが

目次をご紹介すると

1 自立について

2 友達について

3 愛について

4 貨幣について

5 自由について

6 夢の実現について

7 自己嫌悪について

8 成長について

 

どれも興味深いでしょう?

 

全部ご紹介したいのですが

そうもいかないので、、、、、、

 

やはり、「自立」について書こうと思います。

 

まず

自立とは、他者への依存からの脱却である

 

は間違った信念の反映だというのです。

 

人間は誰かに依存しないと生きていけない動物です。

完全に1人になり、山奥に引きこもって、自給自足の生活を送る、というのは

ほとんどの人にはできないことです。たとえ山奥に引っ込んだとしても、その山の樹を伐採

しないでくれる人に依存している、ということができるかもしれません。

だとすると、誰にも依存しない、というのは不可能です。

とういうことは、依存する先をどんどん減らしていっても、全てを切ることはできないわけです。

それゆえ最後に、どうしても切れない依存先が残ります。

もしその依存先から「そんなことをすると、お前をもう助けてやらないぞ」と言われると

絶対に言うことを聞かざるを得ません。たとえ露骨には言われないにしても、「この人に見捨てられたら、私はおしまいだな」と思ってしまいます。

これはつまり、従属しているということです。

依存先をどんどん減らしていって、少数の他者に依存するという状態こそは、他者に従属している状態です。

 

人に頼れない、なんでも自分で抱え込むことこそが、人に従属する結果となっている。

 

この本には安富さんの結婚生活で

受けていたモラルハラスメントのことも出てきます。

 

読んでいて思ったのは

DVの夫、子どもを虐待する夫、モラハラの夫から逃げずに

我慢するというのも、「1人で抱え込む」というのが根本にあるんだ

ということです。

 

 

パワハラを我慢した過去

 

かなり以前に、約1年ほど務めた会社の社長が

執拗なパワハラを社員にやっていました。

火の粉は私にも降りかかり、毎日ものすごい緊張感の中、仕事をしていました。

 

 

環境とは怖いもので、人は怒られ続けるとだんだんと服従していきます。

なんとか社長に怒られないように一生懸命になっている自分に

あるとき気がつきました。

どんな理不尽なことを言われても、頑張ってやる。

これは、私だけでなく、社員全員がそうでした。

 

そんな中、社長にいわれ在庫表を作成していた私は

どうしても実際の備品と帳簿が合わなくて

意を決して社長に聞きに行きました。

そして、帰ってきた答えが

「合うわけないだろう。

帳簿に載せてないんだ、最初から。

そんなことで悩んでたのか」

でした。

 

悩んでいる社員を見て、楽しんでいる社長の姿が

ようやく私の目に映りました。

 

これは社長がいつもやっている

「イジメ」のひとつ。

 

私はブチ切れ

そして

「お前はクビだ」と宣告されました。

 

私は、会社を辞めてようやく異様な精神状態だったことに

気がつきます。

 

社長のパワハラは日常で、いつ機嫌が悪くなるかわかりません。

当然、社員の入れ替わりは激しく

すぐ辞める人もいれば

長くいる人もいます。

 

この違いはなんだったのだろうと

ずっと思っていました。

 

 

刺激された罪悪感

 

当時、何ヶ月かは何を言われても我慢する

という精神状態でした。

 

まさに隷属している状態です。

 

私は、数ヶ月明らかに支配されていました。

 

なぜ、簡単に支配されてしまうのか。

 

この本を読んでわかったことがあります。

 

一旦務めたからには、頑張ろう。

私ならやれるはずだ。

 

私は、そう思って頑張っていました。

私なら、我慢できるはず。

どんな理不尽なことも。

心のどこかでそう思っていました。

 

そして、「できない」ということへの

強烈な「罪悪感」がありました。

 

 

この「罪悪感」をうまいこと刺激されていたんだと

思います。

 

ここでやめたら、どこにいっても通用しないのではないか

だから、ここで我慢するしかない。

という隷属状態。

 

思えば、社長は新卒で入ってきた

若い女子社員にいつも言っていました。

 

「ここで務まらないなら

どこへ行ったって使い物にならない」

 

その言葉を聞きながら、私もいつしか洗脳されていたということです。

 

あ〜 恐ろしい、、、、、、

 

でも、私はある程度(?)年齢を重ねていたし

「イジメ」だと思ったら

「もう、ヤメヤメ!」と選択できましたが

 

これが、心の傷となる人もいると思います。

 

そんな人に言いたい。

 

起きたことは

あなた自身の能力とは関係ないのです。

能力とは、発揮するものだから。

 

 

そして、

今、もし、あなたが

一人では処理し切れないほど仕事を抱えているなら

育児に疲れているなら

月末の支払いに困っているなら

 

自分でなんとかしようとするのは

自立ではないということです。

 

助けてください、と言えたとき、あなたは自立している

 

 

このとき、自分の自立を遮るものは

「罪悪感」

 

お金がないこと

子どもが泣きやまないこと

仕事が終わらないこと

わからないことがあること

何回言われてもできないこと

 

あなたの能力とは関係ないんです。

 

罪悪感という殻は、誰かに頼るということを

させないようにも存在している。

 

人は、誰かに頼ってこそ生きられる。

助けてほしいと言えるのは

自立しているからこそ。

 

自分の今置かれている状況を

冷静に見ているということでもあります。

 

今、とても必要な

「生きる技法」のひとつではないでしょうか。

 

 

「生きる技法」をYouTubeで語っています(^ ^)

 

 

4月末まで、全セッション半額です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • コメント: 0

関連記事

  1. そばにいてもいいかい?

    久しぶりに、この絵本を手に取りました。…

  2. 腰痛と怒り

    以前、腰が痛くてもう我慢できない!となり外科を…

  3. 心に残るスピーチ

    原田マハさんの「本日は、お日柄もよく」一気に読んでしま…

  4. 自分の中に毒を持て

    前から気になっていた岡本太郎氏の本…

  5. 誰かを幸せにするために

    作家 伊集院 静 さんのファン。久…

  6. 美しく生きる

    あなたは私 私はあなた探し物をしていて…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

メルマガ

LINE

ラジオ

FACEBOOK

  1. 日々のエッセイ

    さみしさの正体
  2. ラジオ

    そうだ!ホンマルラジオ夏フェスに行こう!
  3. 日々のエッセイ

    裏の顔を認めて自由になる
  4. ラジオ

    代表ビビる
  5. 数秘術

    ■数秘術条件付けから解放されて
PAGE TOP