羽生結弦選手に見る「ただやる」という境地

フィギュアスケートという競技が

好きです。

芸術的ともいえる表現を採点するという

矛盾したスポーツですが、この矛盾に挑んでいる

アスリートの姿に胸を打たれます。

            

羽生選手が四大陸選手権を前に

プログラムを変更して話題になりましたが

その時のインタビューでの彼の言葉を聞いて感じたこと。

         

フィギュアスケートの競技でシーズン途中で

プログラムを変更することはとても稀なことだそうです。

四大陸選手権は

ショート・フリーともに

平昌オリンピックで金メダルをとった曲に変更を発表して

挑みました。

   

特に昨シーズンと今シーズン滑っていたプログラムは

羽生選手にとって思い入れの強いもの。

    

子どもの頃から憧れていた2人の選手

ショートプログラムはジョニー・ウィアー選手(アメリカ)が

   

     

フリーはエフゲニー・プルシェンコ選手(ロシア)が

滑っていた曲でした。

  

      

フリーの「Origin」はプルシェンコ選手が

ロシア国内の大会で審査員全員が芸術点満点を付けたプログラム

YouTubeでこのときのプルシェンコ選手の演技を見たのですが

すごかった。

フィギュアスケートとは音楽を体で表現するという芸術

4回転ジャンプだけが、フィギュアスケートではないんだと

思いました。

         

オリンピック連覇を果たし

憧れの人の伝説のプログラムを滑ることで

さらに自分に挑んでいった羽生選手。

     

シーズン途中でプログラムを変更した理由を

こう語っています

      

  

「今、頑張っている自分のスケートが

なんか違うなっていう感じが、ちょっとしちゃってて。

「SEIMEI」は自分のフィギュアスケートを

やっている感じがすごくしたんですよ。

このプログラムが自分にとっての、自分史上最高の最強の

形なんだと自分では思っています」

      

         

この感覚が羽生結弦のすごさ。

       

なんか違うという感じ

     

に気づいて向き合うことは

      

ある意味、怖いことでもあります。

      

自分のパフォーマンスにこだわればこだわるほど

この違和感は見逃せなくなる。

かといって、変更するというのは

とてつもなくリスクを伴います。

      

リスクを取る

ここに向き合うことは、正直にいって

「そんな時間はない」はず。

気がつきたくないこと。

 

実際に、五輪後競技のルール変更があり

曲の長さも短くなり構成も

練り直しが必要だったそうです。

   

違和感を持ったままやり切るか

リスクを覚悟で変更するか

   

    

これは、アスリートだけのことではなく

人生にも起こることだと思います。

    

今の環境に

今の仕事に

今のパートナーに

感じる

        

自分の中の違和感に気づく勇気

気づいたらリスクが待っている。

  

できたら向き合いたくないです。

      

でも、このリスクこそが自分を成長させるきっかけになる。

   

自分を甘やかさないで、進化させることができる。

  

羽生選手の言葉を聴いて

演技を見ると、いろんなことが見えてきました。

   

四大陸選手権のショートプログラムは

プルシェンコ選手の芸術点満点の演技と同じくらい

鳥肌が立ちました。

    

           

完全に音楽と一体化した動き。

    

音と一緒にいる演技

       

「強い羽生が帰ってきた」

と、実況では言っていましたが

        

これまでに見たことのない

羽生結弦の姿でした。

     

追いかけて、何かになろうとする次元を超えた

羽生結弦を見ました。

    

そこにあったのは

「ただ滑る」こと

   

ただ、そこに在る

   

目指すものではなく

そう「成る」もの

    

その境地を垣間見れたような気がします。

          

          

       

      
                                                   
                                                                  
                               
              
             
                   
                                                                   
                       
                      
                      

                                                                         

        

        

             

   

   

    

      

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